こんにちは、TAMAKEMONO(たまけもの)です。
トリプルネガティブ乳がんと診断されてから約1年が経ちました。まだ抗がん剤の副作用や合併症が残っていて、本調子とは言えませんが、気力はだいぶ回復してきました。
もう少し早くブログを書いていれば、記憶も新鮮なうちに詳細を残せたのですが、当時を思い出すと気持ちが辛く、吐き気がすることもありました。
通院時に使っていたカバンを見るだけでも吐き気がこみ上げるほどのトラウマがあり、更新が遅くなってしまいました。
しかし、同じような境遇にある方の参考や励みになればと思い、この記録を残すことにしました。
ちなみに、このブログは普段、ボストンテリア犬のボンド、フトアゴヒゲトカゲのレオン、そして時々スコティッシュフォールドのミカエルとのんびりと暮らしている日常や、YouTubeでの活動についても綴る雑記ブログです。
発覚
夜、左胸に強い痛みが走りました。手で触っても特にしこりは感じられず「ストレスで胸が痛くなることもあるらしいから、それかな?」くらいに思っていました。
それからしばらく経って、転職してから会社で健康診断を受けていないことに気づきました。健康保険には加入していたので、健保便りは会社から頂いていました。
何気なく見てみると、無料で健康診断が受けられると書かれていて、しかも私の年齢だと通常は有料のエコー検査のオプションも無料で受けられるとのこと。急いで申し込みました。
健康診断
エコー検査の日、左胸の検査中に痛みがあり、何かに引っかかっているような感覚が続きました。検査が右胸に移ると、痛みはなくスムーズに進んだため、「もしかして何かあるのかも?」と思いましたが、特に何も言われず、笑顔で送り出されました。
その夜、お風呂で再度触ってみましたが、やはりしこりのようなものは感じられず、「まあ大丈夫だろう」と自分に言い聞かせました。胸もあまり大きくないし、家系にがんの人もいなかったことから、根拠のない安心感を持っていました。
約1週間後、「早急に精密検査を受けてください」という内容の手紙が届きました。「終わった…」と思いつつ、大きな病院で渋々検査を受けることに。
精密検査1回目
マンモグラフィーは想像を超える激痛で、何度もいろいろな角度から撮影され、その一回一回がとても痛かったです。
両胸ともに激痛だったので、しこりの有無は関係ないかもしれません。本当に痛くて叫びまくりでした😨
友人の中には全く痛くなかった人もいたので、不思議なものです。その後も約1か月半ほど鈍い痛みが続き、もはや負傷です😢
地獄のようなマンモグラフィーの後は、エコー検査が待っていました。マンモグラフィーの痛みがまだ続いていることを伝えると、エコー検査ではとても優しく対応してもらえました。そのおかげで、最初の健康診断のエコー検査のような痛みは全くありませんでした。
しかし、検査結果は「わからない」というものでした。「あんなに痛い思いをしたのに…?」とショックを受けました。この病院で引き続き検査を行うか、それとももっと通いやすい距離の病院で検査を続けるかの二択を迫られ、万が一のことを考えて、近場の病院を紹介してもらうことにしました。
その夜、お風呂で再度胸を触ってみると…なんだか何かがある、しこりがある…。先週は確かに何もなかったはずなのに、急にしこりが成長しているのを感じ、「これはもうだめかもしれない」と思いました。
精密検査2回目
紹介された病院でもエコー検査が行われました。ここでもマンモグラフィーの痛みが続いていることを伝えたところ、とても優しい対応で、痛みは全くありませんでした。その後、しこりの一部分を切り取って調べる針生検(組織の検査)を行いました。麻酔をして(これも痛かった…)、その後、「バッチン」という大きな音と衝撃を感じました。
結果
1週間後、検査結果を聞きに病院へ行きました。
「トリプルネガティブですね」
…はい? 私の性格のことを言ってるの? と思いましたが、実際には「トリプルネガティブ乳がんです」とのことでした。
その時は正直、事実を受け止められず、頭がぼんやりしていたように感じます。このタイプの乳がんは予後が悪く、がんの成長速度も早いと説明されました。
- 遺伝子検査で陽性の場合、胸と子宮を全摘出
- 転移があれば延命治療するだけ
この二つだけは、震えながら携帯にメモを取りました。
また、治療に際しては「子供をどうするか」についても相談がありました。
この質問は、その後も抗がん剤治療を始める直前まで何度もされました。治療が長引くことを考慮し、妊孕性(にんようせい)温存療法を検討した方がいいのではと言われました。最低でも2回分は卵子を採取して凍結しておくことが推奨され(数が多いほど良いとのこと)それを行える病院は県外にありました。
採卵から卵子の凍結・保管には1年で約60〜80万円かかると調べて分かりました(ググった情報)。その額を聞いて「無理だな…」と感じました。
もともと金銭面の理由で子供は諦めていましたが、いざ最後のチャンスを突きつけられると非常に重く感じました。
そして、急成長しているがんを抱えている状態では、その選択肢を考える余裕もありませんでした。
ちなみに、この時点での腫瘍の大きさは2.5cmでした。
ガンの精密検査
現実を受け止めれないまま…検査の予定・手術・抗がん剤治療の予定の話がどんどん進んでいきバタバタに。
これだけはしておいてよかった…『限度額適用認定書』!
検査前に急いで『限度額適用認定書』を加入している健康保険の窓口に電話してお願いしました。郵送で届き、思ったよりも早く届いたので助かりました。この書類のおかげで、窓口での清算が○万(所得によって限度額は異なります)までになり、超えた分は0円清算になります。本当に助かりました。
CT検査と骨シンチ
CT検査はX線を使用して体内の断面図を撮影する検査です。一方、骨シンチは放射性物質を体内に注射し、それが骨に集まる様子を特殊なカメラで撮影します。
どちらの検査も横たわる体勢なので、検査自体はそれほど辛くなかった記憶があります。ヨード造影剤を身体に入れるのですが、その注射が物凄く大きくて驚きました。
写真を撮りたくなるほどでしたが、病院内は撮影禁止なので断念しました💦
針自体は普通の注射と同じくらいの大きさですが、造影剤が入っている部分は腕よりも太かったです。
この検査で癌の転移(骨も含む)を調べました。手元に残っている計画書によると、骨シンチ全身検査の目安時間は60分となっていました(><)
ピアスや金属ホックの下着は×でした。
MRI検査
MRIは磁場と電波を使用して体内の断面図を撮影する検査です。
この検査が非常に辛かったです。マスク必須でうつ伏せになり、顔を乗せる部分の穴は感染対策としてストッキングのような素材で塞がれていました。「やーめーてー」
息苦しく、汗だくになり、機械の音も騒がしく30分間は決して動いてはいけない状態でした😢本当にしんどかったです…。
癌の手術の前のMRIでは、気管支が弱っていたこともあり、この時のしんどさを伝えたところ、マスクなしでの撮影を許可してもらえました。息がしやすくて助かりました。最初の検査は本当に苦しかったです。
ちなみに、化粧もNGの検査でした。一部の化粧品、特にアイシャドウやファンデーションなどには微量の金属が含まれており、これが磁場に反応して皮膚に熱を感じさせたり、画像に影響を与えて不鮮明になる可能性があるとのことです。
上記の三つの検査は、待機時間なども含めると、朝から夕方遅くまでかかったと思います。付き添ってくれていた家族もクタクタになっていました。
遺伝子検査
遺伝子検査は、DNAを調べて遺伝的な特徴や病気のリスクを確認する検査です。これは血液検査で行われました。抗がん剤治療を始める際の血液検査の時に、一緒にこの遺伝子検査用の血液も多く採ってもらったと思います。妹もいるため、この検査の結果が出るまではかなりドキドキしましたが、結果は陰性でした。
ガン検査の結果
35%以上は高値みたいですが、トリネガの場合は数値が高い方が多いみたいです。
抗がん剤前の手術・抗がん剤治療スタートについては、また次回書きます。
普段のブログは写真や動画がメインなので、文字を入力することが少ないため手の疲労が溜まっています💦 さらに合併症で利き手の右手の調子が悪いので、入力が遅くなってしまっています😿 元々遅いのですが…。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
病名を宣告された日には、ネットで色々調べて暗い気持ちになりました。その後、どうなったのか心配になる投稿があったり、悲しい記事を目にしたりしました。
まだ本調子ではないものの、闘病生活は乗り越えました! がんも消えたとのことです。少しでも誰かの参考や励みになれたら嬉しいです。
以上、トリプルネガティブ乳がんになってしまいました~発覚・検査編~でした。
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